ビード切れの補修に「セメダイン スーパーX」の接着剤を使ってみた

中古で購入した原付バイク用チューブレスタイヤ(スパイク)にビード切れ・欠けがあるので、ゴム状に固まる「セメダイン スーパーX」の接着剤で補修してみました。

チューブレスタイヤのビード切れ・欠けの状態

チューブレスタイヤのビード切れ写真

チューブレスタイヤ(スパイク)の状態は、ビードの耳切れや欠けがあります。

チューブレスタイヤのビード切れ(内側)写真

ビードワイヤは破損していないものの、外側のビードではなく、リムに密着する内側のビード部分がヤバい状態でした。

チューブレスホイールにチューブを入れてしまえば、このままでも使えそうですが、これ以上、ビードが切れて剥がれないようにするために、「セメダイン スーパーX」の接着剤で補修することにしました。

チューブレスタイヤのビード切れや欠けを「セメダイン スーパーX」の接着剤で補修

用意したものと接着方法

チューブレスタイヤのビード切れ補修で用意したもの

■IPA(イソプロピルアルコール):ビード補修部分の油や汚れを落とすために使用。ゴムに使えるパーツクリーナーでも良かったが、室内でやるのでキッチンペーパーにIPA(イソプロピルアルコール)をつけて、軽く落とす程度に使用した。※IPAはゴムを傷めやすい溶剤なので、作業する場合はゴムに使えるパーツクリーナーの使用をおすすめします。

■ゴムの接着を良くするために紙ヤスリ(耐水ペーパー)で足付け。ちょうど#400が手元にあったので使用しました。

■ゴム状に固まる「セメダイン スーパーX」:成分は変形シリコーン樹脂(70%)、合成樹脂(30%)となっている。タイヤに使用するので、容量が多い135mlのものを新たに購入。

標準の使い方は、接着面に薄く均一に塗布し、約5~10分放置して粘着性が出てきたらすぐに貼り合わせ、強く押さえる。ただ、チューブレスタイヤのビード切れ・欠けでの使用では、接着剤を盛って補修する使い方もした。

ゴム状に固まる「セメダイン スーパーX」の接着剤が隙間にも入るよう爪楊枝を使い、付属のヘラで平らにした。

約1日(24時間)経過後にビード切れの接着確認

「セメダイン スーパーX」の接着剤でビード切れ補修写真

ゴム状に固まる「セメダイン スーパーX」の接着剤は、約1~2時間で動かなくなり、約24~48時間で実用強度になるのだが、盛って補修したのもあり、約1日(24時間)経過後もまだベトベトしていた。

まだ完全に硬化していないためか、接着剤がテカテカとした黒色をしているが、完全に硬化すると、ダークグレーのような色になる。タイヤの色に近いため補修箇所も目立たなくなります。

「セメダイン スーパーX」の接着剤でビード切れ補修(内側)写真

紙ヤスリ(耐水ペーパー)で仕上げる

ゴム状に固まる「セメダイン スーパーX」の接着剤を盛りすぎてデコボコになった部分を、手元にあった#400の紙ヤスリ(耐水ペーパー)でならすことで、成形もできました。

ただ、まだベトベトした状態でしたので、完全に硬化してからが良いと思います。

「セメダイン スーパーX」の接着剤は、耐熱性・耐水性に優れ「-40℃~120℃」に対応しており、屋外でも使用可能です。さらに溶剤不使用で肉やせの心配がなく、凹凸面にも使える弾性接着剤です。

原付バイク用チューブレスタイヤのビード切れ・欠けの補修接着剤として使用してみましたが、上手に使える方なら仕上がりも綺麗にできると思います。

また、ビード欠損部分の補修も、「セメダイン スーパーX」の接着剤で作れそうです。

※本記事の内容を参考にされる場合は、自己責任でお願いします。

「セメダイン スーパーX」の接着剤については、下記の記事で詳しく書いています↓

チューブレスタイヤのビード切れ・欠けを接着剤で補修してみた感想

チューブレスタイヤのビード切れ・欠けを接着剤で補修し、エアー漏れがなければそのまま使いたいところですが、今回は原付バイク用チューブレスタイヤだったので試してみました。

原付バイクは時速30kmまでしか出せませんが、自動車となると高速道路を走行したりスピードを出すので、ビード切れや欠けがある場合には新品タイヤへの交換がおすすめです。

また、自動車の場合は夏用と冬用のホイールを持っていれば、タイヤ組み換え(ホイールはそのまま、タイヤだけを入れ替える作業)が不要になるため、ビード切れや欠けが起こることも少なくなります。

今回は、原付バイク用チューブレスタイヤのビード切れ・欠けを「セメダイン スーパーX」の接着剤で補修しましたが、エアー漏れがなくてもチューブを入れて使用するかもしれません。

以上です。