中古で買ったASUSのWindows 10タブレットPCをWindows 11にアップグレードできるかPC正常性チェックアプリで確認した結果、システム最低要件を満たしていないとなった。だがしかし、CPUのみ非対応なので、Windows 11にアップグレードすることができた。この方法をご紹介しています。

Windows 10のタブレットPCがWindows 11にアップグレードできるか確認する

まず最初に、Windows 10のタブレットPCが、Windows 11にアップグレードできるかをMicrosoftのPC正常性チェックアプリをインストールして確認する。条件をクリアしているPCであれば、この先の記事を読まなくてOK。

PC正常性チェックアプリ

当サイトのWindows 10のタブレットPCは、ASUS TransBook Mini T102HA(Atom x5-Z8350))です。

Intel Atom x5-Z8350 CPU @ 1.44GHzのプロセッサは、現在、Windows 11でサポートされていません。という結果になった。

2024年から7年前の比較的新しめのタブレットPCではあるが、一番性能が低いとされるAtomシリーズのIntel製CPUなので、Windows 11のアップグレードで非対応になっています。

だがしかし、CPUのみがWindows 11のアップグレードに非対応なだけで、他のPC正常性チェックはクリアしています。

すべての結果を表示すると、

・セキュアブートをサポートしている。
・TPM2.0が有効になっている。
・4GB以上のシステムメモリ(RAM)がある。
・システムディスク(HDD・SSD)が64GB以上ある。
・プロセッサに2つ以上のコアがある。

という結果になっています。

非推奨ではあるが非対応CPUでもWindows 11にアップグレード可能

Microsoftの公式ページにて、非推奨ではあるが、Windows 11のシステム最低要件を満たしていないPCでも、アップグレードすることが可能と書かれています。

Windows 11 をインストールする方法

ただし、免責事項があり、互換性の問題が発生する可能性、非推奨PCにWindows 11のインストールを続行すると、PCはサポートされなくなり、更新プログラムを受け取る資格がなくなる。といった、サポートなしの自己責任で非対応PCにWindows 11をインストールすることになります。

また、レジストリ キーの値を作成して、Windows 11にアップグレードができるPCにも条件があり、「TPM 1.2」以上をクリアしているPCに限ります。

ここでは、Windows 11のアップグレード方法について書いていますが、Windows 11インストールメディアの作成をしてクリーンインストールする方法もあります。ただし、全データが削除されてしまいます。

CPU非対応を回避してタブレットPCをWindows 11にアップグレードする

ここでは、タブレットPCにマウスを接続してWindows 11にアップグレードしていますので、タップではなく、クリックの言葉でご説明しています。

レジストリ エディターを起動する

Windows 10のレジストリ エディターは、タスクバーの検索アイコンをクリックして、

「レジストリ」と入力すると、レジストリ エディターアプリがありますので、クリックして起動します。

MoSetupが見つからない場合

互換性チェックを回避するには、MoSetupが必要になりますが、レジストリ エディターで「レジストリ キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup」が見つからない場合は、MoSetupのフォルダ(キー)を新たに作成します。

MoSetupを作成する

「Setup」フォルダの上にマウスカーソルをのせて、右クリック>新規>キーの順番にクリックして、フォルダ(キー)を作成して、

「MoSetup」のフォルダ(キー)名にします。

これで、「レジストリ キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup」を開くことができるようになりました。

レジストリ キーの値を作成する

「レジストリ キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup」を開き、レジストリ エディターの右側で、マウスを右クリック>新規>DWORD値をクリック。

新しい値が作成さるので、名前を「AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU」にします。

公式ページの名前をコピー&ペーストすると間違わないです。

作成した「AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU」を右クリックして、修正をクリック。

DWORD値の編集画面になりますので、値のデータを「1」に変更してOKをクリック。

これで、レジストリ キーの値の作成は完了です。

x64デバイス用のWindows 11ディスクイメージ(ISO)をダウンロード

Windows 11をダウンロード ページでWindows 11ディスクイメージ(ISO)をダウンロードします。

Microsoftの公式ページを開くと、英語のページになっているので、日本語に「翻訳」をクリックして、日本語ページにします。

日本語ページになりましたら、下までスクロールすると、

「x64デバイス用のWindows 11ディスクイメージ(ISO)をダウンロードする」の項目があります。

「ダウンロードを選択します」をクリックして、下に出現した「Windows 11(x64デバイス用のマルチエディションISO(多版ISO)」を選択します。

「ダウンロード」をクリックします。※今すぐダウンロードと表示されている場合もあります。

次に、製品の言語を選択します。

「1つを選択してください」をクリックして、

「日本語」を選択して、

「確認する」をクリック。

ダウンロードをクリックすると、「Windows 11(x64デバイス用のマルチエディションISO(多版ISO)」のダウンロードが始まります。

タブレットPCは電源とスリープの設定が必要

Windows 11のダウンロード時間は、環境によって異なりますが、タブレットPCは数分でディスプレイの電源が切れたり、スリープ状態になります。

こうなってしまうと、Windows 11のダウンロードが停止されてしまいます。

対策は、Windows 10設定の「電源とスリープ」で、すべて「なし」にするか、ダウンロードが停止されないように設定します。※停止されるとファイルが破損してしまう場合もあります。

また、Windows 11にアップグレードしている時も、この設定のままにしておきます。

タブレットPCは充電しながらがおすすめです。アップデートもかなりの時間がかかります。

Windows 11にアップグレード

ダウンロードした、「Windows 11(x64デバイス用のマルチエディションISO(多版ISO)」を右クリックして、

「マウント」をクリックします。

セキュリティの警告画面になった場合には、「開く」をクリック。

「setup.exe」をダブルクリックします。

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」の画面になりますので、「はい」をクリック。

準備中画面になります。

Windows 11のインストール画面になります。「次へ」をクリック。

更新プログラムをダウンロードしています。

適用される通知とライセンス条項の画面になります。「同意する」をクリック。

更新プログラムをダウンロードしています。

次の作業が必要ですの画面になります。「承諾する」をクリック。

PCに十分な容量があるかどうかを確かめています。

インストール準備完了画面になります。「インストール」をクリック。

Windows 11をインストールしています。の画面になりましたら、PCは数回再起動しますが、タブレットPCの場合は、再起動せずに電源が切れた状態になることもあります。その場合は、電源を入れるとインストールが再開されます。

Windows 11にアップグレードされました。

23H2更新プログラムのWindows Updateが可能でした。

本当は、LinuxのOSを入れる予定だったタブレットPCですが、非推奨とはいえ、Windows 11のOSを初めて使うので、しばらく遊んでみます。

以上です。