音楽CDをMP3やWAVに変換(リッピング)するフリーソフトとパソコンに取り込む方法をご紹介しています。



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覚えておこう!MP3とWAVの違い

CDをMP3やWAVに変換する前にMP3とWAVの違いについて知っておこう。

MP3

MP3とは、CDの音源を非可逆圧縮したファイルフォーマットでファイルの拡張子には「.mp3」が付く。

非可逆圧縮されているので、WAVと比較すると音質は悪くなるが、データが圧縮されるので、iPhoneやAndroid、iPodなどのスマートフォン機器に、CDをリッピングした曲をたくさん入れることができる。

音質に拘らなければ、MP3でも問題ないが、MP3のデータをWAVに変換しても高音質にならないことを覚えておこう。

ちなみに、リッピングとはCDを「コピー」することで、音楽CDをコピーする時に「リッピング」と呼び、パソコンにデータとして取り込む(保存する)ことである。

WAV

WAVとは、WAVE(ワヴ、ウェイヴ、ウェヴ)とも呼ばれる、音楽CDのデジタル音源を非圧縮でリッピングすることができるファイルフォーマットで、ファイルの拡張子には「.wav」が付く。

非圧縮なので、音楽CDと同じくらい高音質にリッピングできるのが特徴。

ただし、CD音源を高音質に取り込む為、5分の曲で約50MBほどになり、データ容量が大きくなる。

PCに保存する場合には、WAVでリッピングして、スマートフォン機器などで聴く場合には、MP3などにエンコードすることをおすすめします。

前述したが、MP3のデータをWAVにエンコードしても高音質にならないことを覚えておこう。

Windows Media PlayerでCDをMP3やWAV(高音質)に変換する方法

Windowsに標準搭載されている、Windows Media PlayerでCDのリッピングができます。

お使いのPCにインストールされていない場合には、下記の公式サイトよりダウンロードしてください。

Windows Media Player

対応OS:Windows 10、11など。
※Windows 7のサポートは終了しています。

リッピングしたい音楽CDをPCのドライブに入れてください。

ライブラリの切り替え

Windows Media Playerの操作で「ライブラリの切り替え」についてご説明します。

はじめに、音楽CDをPCに入れた時のWindows Media Playerは、プレビュー画面になっています。

これをライブラリ画面に切り替えます。

矢印が示す「ライブラリに切り替え」をクリックしてください。

すると、

音楽CDのアルバム名やアーティスト名、タイトル(曲名)などの詳細画面が表示されます。

アルバムのジャケット画像も表示されていますね。

これらの、音楽CDの情報はインターネット接続時に表示されます。

インターネットに接続されていないと、アーティスト情報を取得することができず、音楽を聴くことしかできません。

また、リッピングする場合にも、アーティスト情報は表示されないので、インターネットに接続して行ってください。

プレビュー画面に戻す場合には、「プレビューに切り替え」をクリックしてください。

プレビュー画面上で、マウスの右クリックをすると、一覧に「リストの表示」があります。

クリックすると、

右側に、音楽CDのアルバム名やアーティスト名、タイトル(曲名)、1曲の時間などが表示されます。

音楽の取り込み設定

では、音楽の取り込み設定についてご説明します。

プレビュー画面上で、マウスの右クリック、一覧が出現しますので、「その他のオプション」をクリックしてください。

音楽の取り込み設定があるので、クリック。

ここで、音楽CDをMP3、または、WAVでリッピングするか決めます。

WAVに変換してリッピングしたいので、WAV(無損失)をクリックします。

「取り込んだ音楽を保存する場所」は変更も可能ですが、初期設定のままでも問題ありません。

ファイル名をクリックすると、

ファイル名オプションが表示されます。

音楽を取り込むときに使用する、ファイルの名前付け規則を指定します。

■オプション
ファイル名に含める詳細情報を選択してください。
詳細情報の順番を入れ替えるには「上へ」または「下へ」をクリックしてください。

アーティスト
アルバム
トラック番号
曲のタイトル
ジャンル
ビットレート

などの指定ができます。

私は初期設定のままにしました。

「適用」をクリックして。「OK」もクリックするんだったかな?でオプション画面を閉じてください。

CDリッピング(Windows Media Player)

ライブラリ画面にして、「その他のコマンドを表示する」をクリック。

「CDの取り込み」をクリックすると、リッピング設定になります。

その下にあるのは、「取り込みの設定」ですが、プレビュー画面で音楽の取り込み設定はしましたので、省略します。

「CDの取り込み」をクリックすると、

「取り込みオプション」が表示されます。

Windows Media Playerでは、CDから取り込んだ音楽を保護し、コンピューターでの使用を制限できます。

次のいずれかのオプションを選択してください。

「取り込んだ音楽にコピー防止を追加する」には、チェックを入れることはできませんでしたので、

取り込んだ音楽にコピー防止を追加しない
CDから取り込んだ音楽は、任意のコンピューターおよびデバイスで再生できます。

と、

CDから取り込む音楽が、米国および各国の著作権法ならびに国際条約で保護されていること、および取り込んだ者自身が、それを適切に使用する上でのすべての責任を負うことを理解している

に、チェックを入れて、「OK」をクリックすると、

CDのリッピングが開始されます。

音楽CDがPCに取り込まれました。

14曲のリッピング時間は、約3~4分程でした。



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取り込んだデータの場所(Windows Media Player)

取り込んだデータは、PC>ミュージック、

の中にあります。

データ化した音楽CDのアーティスト名のファイルがありますので、ダブルクリックすると、

アルバム名のファイルが表示されるので、ダブルクリックします。

すると、音楽CDをWAVデータに変換したファイルが表示されます。

曲をクリックすると、

Grooveミュージック画面になり、再生が始まります。

音楽CDのアルバムジャケット画像をクリックすると、アーティスト名、アルバム名、曲名、タイムなどの表示や、再生・一時停止・次や前の曲へ・早送り・巻き戻し・シャッフル・1曲のリピート、音量調整などの操作が行えます。

iTunesでCDをMP3やWAV(高音質)に変換する方法

iTunesはWindowsにも対応しています。

iTunesは下記の公式サイトよりダウンロードしてください。

iTunes

対応OS:Windows 10、11、Mac OSなど。

音楽CDをPCのドライブに入れると、CDマークが表示されるので、クリックしてください。

CDをiTunesライブラリに読み込みますか?と表示されるので、「いいえ」をクリック。

読み込み設定(iTunes)

読み込み設定をクリックしてください。

読み込み方法には、

AACエンコーダ
AIFFエンコーダ
Apple Losslessエンコーダ
MP3エンコーダ
WAVエンコーダ

の設定があります。

ここでは、WAVエンコーダを選択して、「OK」をクリックするのですが、

自動とカスタム設定もあるので、設定してから「OK」をクリックすると、

CDリッピング(iTunes)

音楽CDのリッピングが開始されます。

リッピング時間は14曲のアルバムCDで、約3~4分程で完了します。

ライブラリにWAVに変換したデータが保存されました。

アーティスト名、アルバム名、曲名、ジャンル、再生時間などが分かります。

取り込んだデータの場所(iTunes)

取り込んだデータの場所は、Windows Media Playerと同じです。

PC>ミュージック、

「iTunes」をダブルクリック。

「iTunes Media」をダブルクリック。

「Music」をダブルクリック。

アーティスト名が表示されるので、ダブルクリック。

アルバム名が表示されるので、ダブルクリック。

すると、WAVに変換した曲が表示されます。

1曲のデータ容量は、時間にもよりますが、大きいです。

まとめると

MP3は非可逆圧縮なのでデータ容量が軽く、音質も普通に聴く分には問題ない。WAVは非圧縮なので音楽CDと同じくらい高音質ではあるが、データ容量が大きくなる。大切なCDをリッピングするなら、WAVで変換したほうが、後で後悔することはないだろう。アーティストのCDアルバムを購入してWAVでリッピングして、保管用CDと聴く用のデータとして、CDを2枚購入して1枚を売る人もいるのはこのためでもある。また、アマゾンでは高音質で音楽を聴けるサービスを開始したので、CDアルバムが売れなくなる時代になることだろう。

CDをリッピングするなら『Windows Media Player』と『iTunes』のフリーソフトがあれば十分でしょう。



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CDをMP3やWAV(高音質)に変換するフリーソフト2選と取り込み方法については以上になります。