家庭用小型交流100Vアーク溶接機を使用すると、母材に溶接棒がくっ付いて作業が捗らない。

通販サイトの口コミに100V溶接機に昇圧機を使用すると、溶接棒がくっ付かなくなる!という情報を鵜呑みにして、中古でマキタ昇圧機を買って実際に試した結果。

見事に家庭用小型交流100Vアーク溶接機がぶっ壊れてしまいました。

本当の昇圧機の使い方

昇圧機とは、延長コードやコードリールを使用して電圧降下した時に、適切な電圧にするための機械です。

使い方は、電源→昇圧機→つなぎコード(延長コード)→モーター(工具)の順番に差して使用します。

昇圧機は電圧を上げることができる機械なので、溶接機のパワー不足で使用する方もいますが、昇圧機に直接、100V溶接機を差して使用したところ溶接機が壊れてしまいました。

下記の動画、【やってはいけない】昇圧機の115Vを使うとチョコレートになります

こういった事例もあるので、昇圧機を使用する際には注意が必要です。

100V溶接機をマキタ昇圧機に直で差して使用したら溶接機が壊れた

100V溶接機は、小型交流アーク溶接機「アークボーイジュニア」です。

母材に溶接棒がくっ付いて、まともに溶接ができないので、マキタ昇圧機に直で差して使用してみました。

小型交流アーク溶接機「アークボーイジュニア」
定格入力電圧100V
定格消費電力1350W
定格周波数50/60Hz
型式IS-H40BJr.
定格入力1.5kVA
無負荷電圧35V
定格負荷電圧22V
定格出力電流40A
定格使用率5%
マキタ昇圧器
容量1.5KVA単相
一次電圧85V
二次電流13.6A
周波数50-60Hz
二次電圧110V

最初は、溶接棒がくっ付かないで順調に使用可能でしたが、しばらくすると、溶接をしていないのに、溶接棒がくっ付いた時に溶接機が止まる症状が出てきました。小型交流アーク溶接機「アークボーイジュニア」は止まると、十数分使用できないのですが、この症状を何度も繰り返すので溶接機を触ってみると異常に熱くなっていました。

そして、マキタ昇圧機を使用した時の方が、溶接棒が母材にくっ付くようになり、溶接機の電源を切っても電源が入った状態になりぶっ壊れてしまいました。

家庭用100Vアーク溶接機は、溶接が難しいのもありますが技術がないのが一番ですね。