低温アルミ溶接棒で原付バイクのブレーキレバーの先端にある「球」部分をアルミ溶接してみたが、何度やっても付かない(のらない)ので、別の方法を試すことにした。そこで、アルミ用接着剤を実際に使ってみた結果、100均のエポキシに似ているけど粘着力と強度はあると感じた。というか接着が上手くいったので、記事にすることにしました。
ここでは、購入したアルミ用接着剤のご紹介と、実際に使用している写真で使い方もご説明しています。また、アルミニウム合金用接着剤と書きましたが、鋼、鉄、ステンレス鋼、金属の材質にも使える接着剤(パテ)です。
目次
実際に購入したアルミ用接着剤(鋼、鉄、ステンレス鋼、金属にも使える)
金属にも使えるエポキシ接着剤はあるけど、アルミニウム合金に使えると記載された接着剤は数少ない。今回購入した接着剤(パテ)は、アルミニウム合金や、鋼、鉄、ステンレス鋼、金属にも使える接着剤です。
また、レビューによると、プラスチックの接着にも使えるみたいです。
購入した商品はこちら↓
おそらく、中国からの輸入品だと思います。AliExpress(アリエクスプレス)にも似た商品が出品されていますが、Amazonで買う方が安かったです。
詳細
アルミ用接着剤は、容量:100mlのものが2個セットです。
シリンジ(容器の底から押し出して使うためのもの)が2本。
混合用ヘラが2本。
ヘラの材質は、アルミ用接着剤では接着ができない「軟質塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、シリコン樹脂、フッ素樹脂、ナイロン樹脂、ゴム」など、だと思います。
100均のエポキシでアルミ同士の接着を試してみた
原付バイクのブレーキレバーの先端にある「球」部分は、中古で買った時から折れて無かったので、他のブレーキレバーの「球」部分を加工して取り付けることにしました。
そのまま、エポキシで接着するのは、「球」部分が自然に取れた場合に紛失してしまうので、ブレーキレバーと「球」にネジ穴を作り、両方をネジで繋げました。
繋げる前に、100均のエポキシ接着剤を接合部同士に塗って接着してみたところ、
アルミ同士の接着ができました。
これでも良いかなと思ったのですが、接合部にしか100均のエポキシ接着剤を塗っていないので、衝撃で取れてしまう恐れがあります。
また、他のアルミ素材に100均のエポキシ接着剤を使った時に、衝撃を加えるとパキパキとエポキシが剥がれてしまったのもあり、周りをパテのように盛っても、硬化後に削っての加工が難しいと思います。
アルミ用接着剤を実際に使ってみた(写真で使い方も含む)
アルミ用接着剤は、AとBの2液を混ぜ合わせて使用します。AとBのどちらかに硬化剤が入っており、2つを配合することでアルミ用接着剤として使えるようになります。
アルミ用接着剤の容器底面には、接着剤を押し出すための穴があいており、この穴に付属のシリンジを挿して押し出して使用します。
アルミ用接着剤のキャップを開けて、シリンジで押し出すと、AとBの2液が同時に出るようになっていますが、同時に同じ量を出すのは難しいので、両方の液が同じ量になるようにします。
アルミ用接着剤は、絵の具のようなにおいがします。
AとBの2液を混ぜるコテ板は、捨ててもいい物で代用します。ここでは、ダンボール紙を使用して、付属のヘラで均等になるまでよく混ぜ合わせます。※10分ほどで硬化が始まるので、素早く作業するのが良いでしょう。
パテのように塗れる
接着面の汚れを落とし、アルミ用接着剤を塗ります。
液だれしにくいので、塗りやすいですよ。
接合部の周りをパテ埋めするような感じで使用できました。
硬化時間
アルミ用接着剤が完全に硬化する時間は、使う量によって異なる場合もありますが、気温20度以上で使用した時には、約10分ほどで硬化が始まり、約3時間で実用強度になり、完全硬化までは約24時間ほどかかります。
約10分ほどで硬化開始となるので、10分以内に使い切れる分量を出すのが良いと思います。
アルミ用接着剤は、完全に硬化してもグレーの色をしています。
硬化したアルミ用接着剤(パテ)をヤスリと耐水サンドペーパーで成形する
アルミ用接着剤(パテ)は、完全硬化後にヤスリや耐水サンドペーパーで削って成形することができます。
ここでは、薄くアルミ用接着剤(パテ)を塗ったので、ヤスリを使いますが、厚くパテを塗った時には、グラインダーを使用して削ることもできます。
硬化したアルミ用接着剤(パテ)をヤスリで削ると、粉になります。
周辺を粉で汚さないように、養生してから成形作業を行うようにしてください。
仕上げに、800番手の耐水サンドペーパーで磨いて完成です。
100均のエポキシ接着剤とは違い、アルミ用接着剤(パテ)は、粘着力と硬化後の強度もあり、成形もできるのが良いですね。
間違えて穴をあけてしまった場合でも、アルミ用接着剤(パテ)で穴埋めすることができますし、再度、穴をあけることも可能です。アルミニウム合金、鋼、鉄、ステンレス鋼、金属、プラスチックなどに使える接着剤(パテ)ですが、コンクリートの亀裂などにも使えるとのこと。
今回は、どうしてもアルミの接着がしたくて購入しましたが、使ってみた結果、良い買い物ができました。
以上です。