先端の「球」が折れたブレーキレバー

原付バイクのブレーキレバー先端の「球」が折れたというか、中古で買った時から折れて無くなっていました。バイクの車種によっては純正品ではなくても、社外品で新品に交換可能な場合もありますが、ヤマハタウンメイト50(22F)のブレーキレバーは中古でも入手が難しく、あったとしても高値で販売されています。

そこで、他のバイクからブレーキレバー先端の「球」部分を代用し、転倒なので折れたブレーキレバーに取り付けることにしました。

ここでは、折れてしまったブレーキレバー先端の「球」を自分で修理(加工)した方法をご紹介しています。

クラッチレバー先端の「球」が折れてしまった場合にも、同じやり方で修理(加工)が可能です。

バイク・ブレーキレバー先端の「球」が折れた時の修理(加工)方法

先端の「球」が元々無い場合

他の車種のブレーキレバー先端の「球」を代用

中古で購入した原付バイクやオートバイには、転倒なので先端の「球」部分が折れてしまっているブレーキレバーやクラッチレバーがあります。

先端の「球」が元々無い場合には、同じ車種又は他の車種から「球」部分を代用し、加工して取り付けます。

代用に使用する先端の「球」部分を必要な長さの所で、グラインダーで切断します。

ブレーキレバーと先端の「球」に下穴をあける

ブレーキレバーと先端の「球」にタップ用の下穴をあける

M3のネジで、ブレーキレバーと先端の「球」を接合するので、2.5mmの鉄工ドリル刃で下穴をあけます。

万力で固定すると作業しやすいです。

※最初は2mmのネジで接合する予定でしたが、グラインダーでネジを切断した時に折れてしまったので、3mmのネジを使用することにしました。ので、上記の写真は2mmの下穴写真になっています。

タップを切る(ネジ山を立てる)

ブレーキレバーと先端の「球」にネジ山を立てる

【M3】のねじ切りタップで、穴の内部にねじ溝を形成します。

ネジを付けて接合する

ブレーキレバーに作成したねじ溝に3mmのネジを付ける

ブレーキレバーに作成したねじ溝に、3mmの「ナベ頭小ネジ」を使用して、プラスドライバーで回して付けます。

ネジの材質は、ステンレスでなくても問題ありません。

ネジの頭部分をグラインダーでカットする

次に、ネジを付けたブレーキレバーに、先端の「球」を取り付けるのですが、ネジの頭部分をカットしないと取り付けできないので、グラインダーでネジの頭部分をカットします。

ブレーキレバーと先端の「球」をネジで接合する

先端の「球」をブレーキレバーのネジに時計回りに回しながら取り付けます。

ネジが長い場合には、取り外して余分な長さをカットします。

接着

ブレーキレバーと先端の「球」をエポキシで接着

ブレーキレバーと先端の「球」の接合は、ネジで繋げるようにしましたが、繋げる前に、100均のエポキシ接着剤を塗り固定しました。

低温アルミ溶接棒でブレーキレバーを溶接するのは失敗

ちなみに、低温アルミ溶接棒で、ブレーキレバーと先端の「球」の接合部をアルミ溶接してみましたが、付かない(のらない)ので、アルミ用接着剤を使用することにしました。

アルミ用接着剤(パテ)で強度を上げる

ブレーキレバーと先端の「球」の接合部を、アルミ溶接するのが強度を上げるのに一番良い方法ですが、低温アルミ溶接棒では難しかったので、アルミ用接着剤(パテ)で強度を上げることにします。

購入したアルミ用接着剤(パテ)と使い方については、下記の記事で詳しく書いています↓

アルミ用接着剤(パテ)を接合部とその周りに塗る

ブレーキレバーと先端の「球」を接合した箇所と周りに、アルミ用接着剤(パテ)を塗ります。

完全硬化したアルミ用接着剤(パテ)をヤスリで形成

アルミ用接着剤(パテ)が完全に硬化したら、ヤスリで形成して、仕上げに800番手の耐水サンドペーパーで磨きます。

シルバー色のラッカースプレーを塗装して完成

ブレーキレバーを塗装して修理完成

アルミ用接着剤(パテ)は硬化すると、グレーの色になるので、アルミ色に近い色で塗装します。100円ショップダイソーのラッカースプレー(シルバー)が、アルミ色に近くておすすめです。

ちょっと厚塗りしてしまい、塗装が垂れた状態になってしまいましたが、細目の耐水サンドペーパーで形成できそうです。

ブレーキレバー先端の「球」が折れたのを自分で修理(加工)しましたが、原付バイクに取り付けて動作確認したところ、強度も問題なく先端の「球」が取れるようなこともなさそうです。

また、ブレーキレバーが折れて短くなっていたのも、修理(加工)することで長くなり、ブレーキレバーが握りやすくなりました。

以上です。