煙突なし・溶接なし小型廃油ストーブを自作し、屋外のキャンプやアウトドアで使いたくて、100均のステンレスマグカップで簡単に作ってみました。

最初は、電動ブロワーを利用したものを作ったのですが、電気代がかかるので「自然吸気廃油ストーブ」に変更。

ここでは、100均のステンレスマグカップを使用して小型「自然吸気廃油ストーブ」の作り方と、実際に使ってみた結果を動画でご紹介しています。

100均のステンレスマグカップで小型「自然吸気廃油ストーブ」の作り方

必要な物

小型「自然吸気廃油ストーブ」を作るのに必要な物は、ステンレスマグカップ、ステンレスお米計量カップ、コトコトくんの3つです。

■ステンレスマグカップ
サイズ:9.2cm×8.5cm
JANコード:4947678019407

■ステンレスお米計量カップ
サイズ:6.5cm×6.5cm×6cm
JANコード:4994163286240

■コトコトくん(ステンレス)
サイズ:11cm×11cm×1cm
JANコード:4994163282150

すべて100均ショップのダイソーで、税込110円で売っています。

必要な道具

小型「自然吸気廃油ストーブ」を作るのに必要な道具は、インパクトドライバー、鉄工ドリル刃(サイズはお好みで)、ステップドリル、センターポンチ、ハンマー、グラインダーです。

溶接機は必要ないです。

小型「自然吸気廃油ストーブ」の蓋と燃焼室を作る

小型「自然吸気廃油ストーブ」の蓋には、コトコトくんを使用し、燃焼室には、ステンレスお米計量カップを使用します。

蓋といっても、廃油ストーブの炎を出すために、コトコトくんの中心に、ステンレスお米計量カップの上部を上に置いて、マジックペンで円の印を付けます。

マジックペンで印を付けた円の内側部分をグラインダーでカットしました。

こうすることで、穴をあけたコトコトくんの上から、ステンレスお米計量カップを入れても下に落ちなくなります。

そして、ステンレスマグカップの上にコトコトくんをのせると、穴のあいた蓋となり、ステンレスマグカップから炎が出るのを防いでくれます。

燃焼室(ステンレスお米計量カップ)に穴をあけます。

燃焼室の底部には廃油を入れるので、中に廃油を溜められるように、マスキングテープで穴をあけてはいけない位置を決めてから、燃焼室に穴をあけます。

鉄工ドリル刃のサイズは、家に4.2mmしかありませんでしたので、これで燃焼室に穴をあけましたが、2.5mmほどのサイズがあると良いかもしれせん。

燃焼室の穴が小さければ小さい炎が出て、穴が大きければ大きい炎が出ますので、この辺はお好みで。

穴は上と下に5個(合計10個)を試しにあけてみました。(後で追加で穴を増やしました)

穴は同じ向きで斜めにあけると良いみたいなので、斜めになるように穴をあけてから、先の細いダイヤモンドヤスリで気持ち斜めに曲げました。

鉄工ドリル刃で穴をあける前に、センターポンチで軽く打っておくと良いです。

注意点は、ステンレスが薄いので、ハンマーで強く打つと、センターポンチの先が貫通してしまうので、軽く打つよいうにしてください。

途中までは、電動ブロワーを利用したステンレスマグカップの小型廃油ストーブを作っていた

最初は、電動ブロワーを利用したステンレスマグカップの小型廃油ストーブを作ろうとしていたので、家にあった細いパイプを送風管に使用して、ステンレスマグカップに送風管の穴をステップドリルであけました。

送風管に使用した細いパイプは、中の燃焼室(ステンレスお米計量カップ)の底部に当たらないサイズにします。

電動ブロワーを利用したステンレスマグカップの小型廃油ストーブの完成写真です。

ステンレスマグカップの小型廃油ストーブを上から見た写真です。

ステンレスマグカップの上部を外すと、送風管が見えます。

実際に、電動ブロワーを利用したステンレスマグカップの小型廃油ストーブでも試してみたところ、燃焼室の穴を小さくし、穴を増やすことで、青い炎を出すことも可能な感じでしたが、電動ブロワーを持っていなかったので、USB扇風機を使用したのと、電気を使うので、小型「自然吸気廃油ストーブ」に変更することにしました。

また、灯油でテストした結果、空気を送る量が足りず、送風管の穴から白い煙が出てきたり、パコンと音がして小さい爆発みたいなのが起きたので、自然吸気の廃油ストーブにしたのもあります。

小型「自然吸気廃油ストーブ」を100均のステンレスマグカップで自作した結果

電動ブロワーを利用したステンレスマグカップの小型廃油ストーブから、自然吸気廃油ストーブにするためにやったことは、ステンレスマグカップにあけた送風管の穴と同じサイズの穴を2つ増やすし、燃焼室の穴も増やしました。

100均のステンレスマグカップで自作した小型「自然吸気廃油ストーブ」の完成写真です。

では、実際に小型「自然吸気廃油ストーブ」を使ってみます。

廃油ストーブの燃料には、車やバイクのエンジンオイル、ミッションオイル、灯油などが混ざった廃油を使用します。サラダ油や天ぷら油が入っていても燃焼すると思います。

まだ、廃油ストーブの定量ポンプ(燃料供給)は自作していないので、ペットボトルに廃油を入れて、ペットボトルのキャプ上部に小さい穴をあけ、そこから廃油を少しずつ出せるようにして、廃油ストーブに入れることにしました。

100均のステンレスマグカップで自作した小型「自然吸気廃油ストーブ」の使い方は、燃焼室に廃油を入れて、点火(着火)には、ティッシュペーパーを千切って軽く丸めて、ライターで火を付けて燃焼室に入れます。

すると、廃油が燃焼し始めます。

下記は、小型「自然吸気廃油ストーブ」の燃焼テスト動画です↓

灯油のみの場合は、白い煙が多く出ましたが、廃油にしてみたところ、煙が少なくなりました。

煤も出るので、完全燃焼ではないですが、近所迷惑にならない程度の煤と煙です。

消し方は、廃油が燃え尽きるまで待ちます。

デメリットは、エンジンオイルやミッションオイルの廃油なので、黒煙が出るのと、オイルの臭いもあり、キャンプで使用するのはやめました。

また、廃油ストーブは、燃費が悪いので、家庭用廃油処理機として活躍してくれそうです。

330円で簡単に小型「自然吸気廃油ストーブ」を自作することができたので満足しています。材質は丈夫なステンレスだから長持ちもします。

真似する方は、あくまでも自己責任で。

以上です。