北海道積丹郡積丹町美国町にある「黄金岬(おうごんみさき)」へ、実際に足を運んで写真撮影してきました。現地では駐車場の場所が分かりづらく、私自身も迷ってしまい、同じように戸惑っている方も見かけました。この記事では、そんな体験をもとに、黄金岬の駐車場の場所や展望台までのルート、そして積丹ブルーの絶景を写真付きで詳しくレビューしています。
目次
これでもう迷わない!積丹・黄金岬の行き方と駐車場を写真でレポート
積丹町美国町にある黄金岬へは、Googleマップのナビで向かうと「美国漁港」が目的地として表示されることがあります。黄金岬は漁港の近くに位置しているため、場所としては間違っていないのですが、そこには専用の駐車場がありません。
展望台へは遊歩道を登っていく形になるので、初めて訪れる方は少し戸惑うかもしれません。ナビで漁港に着いても「え、ここ?」と一瞬戸惑う可能性があります。
実際の駐車場は「一般社団法人積丹観光協会(積丹町観光センター)」の敷地内にあります。また、積丹観光振興公社の方に伺ったところ、「積丹町役場(市役所)」の駐車場も利用可能とのことでした。
注意点として、積丹町観光センターの隣にある「中央バスの駐車場」は立入禁止となっているため、誤って停めないようご注意ください。
多くの方がGoogleマップのナビを利用していると思いますが、「一般社団法人積丹観光協会(積丹町観光センター)」または「余市警察署 美国駐在所」を目的地に設定すると、迷わず駐車場にたどり着けるはずです。
■一般社団法人積丹観光協会(積丹町観光センター)
■住所:北海道積丹郡積丹町美国町船澗380-6
黄金岬の駐車場(積丹町観光センター)と周辺の写真

黄金岬の駐車場(積丹町観光センター)の向かい側、道路を挟んだ場所には「余市警察署 美国駐在所」があります。

「余市警察署 美国駐在所」の隣には、「積丹町役場(市役所)」があります。ここの駐車場の利用も可能と聞きましたが、積丹町観光センターの駐車場が空いているのであれば、そちらを利用した方が良いかもしれません。

積丹町観光センターの隣には「中央バスの駐車場」がありますが、ここは立入禁止です。観光客が間違えて停めてしまう場面も見かけましたが、すぐに気づいて移動していました。おそらく黄金岬の駐車場を探していたのでしょう。惜しいですね、すぐ隣が積丹町観光センターの駐車場なのに…。

一般社団法人積丹観光協会(積丹町観光センター)です。センター前の道路を進むと、突き当たりの信号機で日本海追分ソーランライン(国道229号)に出ます。

見て!味て!とれたて産直市場 積丹町観光センターの看板があります。
駐車場

積丹町観光センター公共駐車場の看板があります。
観光や行事、バスの乗り換えなどの利用を目的に設置した無料駐車場です。

駐車場は、積丹町観光センターの横側に約10台の駐車スペースがあり、

裏側に約27台の駐車スペースがあります。
黄金岬入口までの行き方

積丹町観光センター公共駐車場から、黄金岬入口までは徒歩約2分。黄金岬展望施設までは約560m、徒歩約12分ほどの散策です。と、現地の看板に記載されていました。
この駐車場から黄金岬入口は2箇所あります。
ここでは、茶津トンネル横の入口からの行き方をご紹介します。もし現地で、もう1箇所の入口を見つけることができたら、そちらから展望台へ向かっても問題ありません。

積丹町観光センター公共駐車場から、美国漁港方面へ向かって歩き始めます。

美国漁港の手前、道が分かれる箇所に一時停止があります。停止後、左折して進みます。

すると、トンネルが見えてきます。
近くにはダイビングショップがあり、駐車場もありますが、積丹・黄金岬へ行く方はこの駐車場は利用できませんのでご注意ください。

トンネルの名前は「茶津トンネル」です。

茶津トンネルの左側に、黄金岬入口の看板があります。
ここから、黄金岬展望台までの散策がスタートします。
黄金岬展望台までの散策レビュー

茶津トンネル左側の黄金岬入口には、いきなり急な階段があり、遊歩道もなかなかの登り坂になっています。

遊歩道を登っていると、「展望台まで330m」の矢印看板が現れます。
その下には「入口」と書かれた矢印もありますが、これは出口方向を指しているので要注意。
私はうっかり「入口」に進んでしまい、出口側に出てしまうところでした(笑)
この「入口」というのは、茶津トンネル左側の黄金岬入口のもう1箇所の入口を指しているようです。
また、「松山千春ロマンの碑 この先110m」の看板も設置されていて、道中の目印になります。

さらに登っていくと、左側の木製フェンスに「展望台まで260m」「入口300m」と書かれた看板が設置されています。
ここでいう「入口」は、積丹町観光センター公共駐車場からの黄金岬入口2箇所とは別のルートを指しているようです。
また、地元の方によると、他にも近道があるとのこと。どうやら黄金岬入口は複数存在しているようですね。

遊歩道を登っている途中、左手に歌手・松山千春さんが曾祖父に捧げた碑がありました。

遊歩道の途中にはベンチが設置されていて、座ってひと休みすることもできます。
展望台が近づいてくると、左手に宝島の姿が見えてきます。

黄金岬展望台までの散策路には、階段や飛び出した石などがあり、足元が不安定な箇所もあります。
歩きやすく、滑りにくい靴での散策がおすすめです。

黄金岬展望台が見えてきました。登りの疲れも、景色への期待で吹き飛びます。

黄金岬展望台に到着しました。

黄金岬は、「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」です。
黄金岬展望台とセットで知りたい、開運の島「宝島」とチャシナ伝説

チャシナ伝説
宝島にまつわる、悲しくも美しい恋の物語。
昔々、密かに愛を育んでいた若者と乙女がいました。乙女の名はチャシナ。首長の娘です。
その関係が父である首長に知られ、若者は怒りを買って捕らえられてしまいます。ちょうどその頃、海には魔物が現れ、ニシンがまったく獲れなくなりました。
首長は「魔物を退治した者を娘の婿に迎える」と触れを出します。命を落とす者が続く中、若者は夢のお告げに従い、見事魔物を退治。
しかし、首長は約束を守る気がないことをチャシナは知ってしまいます。「それなら、あの世で結ばれよう」と、チャシナは海に身を投じ、若者もその後を追いました。
その瞬間、若者がかぶっていた兜が岩となり、ニシンの大群が海に押し寄せたといいます。その岩こそが、今に伝わる“宝島”だと語り継がれています。
開運の島:宝島(たからじま)
積丹ブルーの海に浮かぶ宝島は、上空から見るとハートの形に見えることで知られています。かつてニシンの大群が押し寄せたことから「宝島」と呼ばれるようになりました。
黄金岬からこのハート型の宝島を眺めながら、恋愛成就・良縁・開運を願ってみるのも、ひとつの旅の楽しみ方です。
展望台からの景色と伝説の舞台は、セットで知ることで深まるものです。
※ただし、黄金岬展望台からはハート型の宝島は見えません。
黄金岬展望台からの風景写真

黄金岬展望台の螺旋階段を上ると、展望デッキに出ます。

展望デッキでは、観光客たちが静かに黄金岬の絶景を眺めていました。

右手には「宝島」、左手には「ゴメ島」、そして眼下に広がる海は、積丹ブルーの輝きが印象的でした。
かつてニシン景気に沸いた時代、この海域にはニシンの大群が押し寄せ、多くの富をもたらしたといいます。そんな歴史を背景に、「宝島」と名付けられたのだとか。

展望デッキから左手に見える「ゴメ島」は、その形が翼を休めるカモメのように見えることから、地元の方言で“カモメ”を意味する「ゴメ」が島名の由来になったといいます。

展望デッキの東側には、美国港外防波堤灯台があり、遠くには厚苫岬も望めます。

展望デッキからは、観光船「ニューしゃこたん号」の姿を望むことができます。
北海道・積丹の海を満喫できる観光船「ニューしゃこたん号」は、北海道でも数少ない“海底が見える船”として知られています。船上からは、奇岩や断崖、岬が連なる積丹のダイナミックな海岸線を一望でき、海中公園ではエメラルドグリーンの海が広がる絶景が楽しめます。
船内の展望室では、透明度の高い海底の風景を窓越しに間近で観察でき、まるで海の中に入り込んだような感覚に。魚の群れや海藻が揺れる様子は、静かな感動を呼び起こします。
さらに、船上ではカモメにえさをあげることもでき、空と海と生き物が一体となったような体験が味わえます。自然との距離がぐっと縮まる、積丹ならではの海の時間がここにあります。

最後に、黄金岬展望台から撮影したパノラマ風景写真を掲載しました。
以上です。