
札幌市の前田森林公園で、キャンプの着火材やクリスマスの飾りに使える松ぼっくりを実際に拾ってきました。
園内にはドイツトウヒ(オウシュウトウヒ)の巨大な松ぼっくりが数多く落ちていて、見た目も美しく、使い道も豊富です。
本記事では、前田森林公園で拾える松ぼっくりの場所や、園内の様子を写真とともに紹介しています。
早速、松ぼっくりを探しに

原付で前田森林公園へ。カナール側の駐車場に停めて入口へ向かうと、松の木がズラリ。
「これは期待以上かも」と、拾いモード全開で園内に入った。

園内に入って、すぐ左側の森林の中に入ってみた。

松ぼっくり拾いに前田森林公園へ行ったのは、8月13日。
舗装された駐車場は照り返しでかなり暑かったが、森林の中に入ると日陰が多く、やはり涼しい。

松ぼっくりが落ちるにはまだ早い時期だが、園内で落ちているものを発見!
しかも、なんだこの細長い松ぼっくりは!?
実はこの日、里塚霊園にもお墓参りに行き、そこで拾った松ぼっくりは丸っこい形だった。
「種類が違うのか?」と気になって調べてみると、細長いタイプはドイツトウヒ(オウシュウトウヒ)のものらしい。
一方、里塚霊園で拾った丸っこい松ぼっくりは、アカマツかクロマツのもののようだ。
前田森林公園には、まだまだ松ぼっくりがあると確信したものの、この場所では数個しか拾えず(意外と少なかった)、前田森林ロードを歩いて散策することにした。

前田森林公園といえば、やっぱりカナール。
ポプラ並木と池の写真は、来るたびについ撮ってしまう。
ただただ、綺麗だから。

そしてもうひとつ、前田森林公園といえば鴨。
鴨も、訪れるたびについ撮ってしまう。

前田森林ロードは舗装されているため、夏は照り返しでかなり暑い。
ベンチの裏に広がる森林が涼しげだったので、松ぼっくりを探しながら、木陰に入ってみた。

すると、松ぼっくりが思った以上にたくさん落ちているじゃないか!
入口付近よりもずっと多くて、まさに拾い放題。

ただし、松ぼっくりを拾っていると蚊が多すぎて、途中でギブアップ。
汗だくの私は、どうやら蚊にとって“ごちそう”らしい。

東屋でひと休み。日陰と静けさが、ちょうどいい。

ポプラ並木(カナール)まで足を伸ばし、やはり撮影。
噴水石と並木が並ぶ構図は、やっぱり外せない。

噴水石のまわりに咲くラベンダーに、蝶々がそっと止まっていた。

前田森林公園展望ラウンジのまわりに立つ、樹齢の古そうな背の高い松を見て、松ぼっくりを探しに行ってみた。

松の近くに寄って見上げると、松ぼっくりはまだ枝に付いたままで、鱗片も閉じていた。どうやら、実がまだ新しいらしい。

しかし、足元に丸っこい松ぼっくりが!落ちていたのを発見した。これなら拾えると確信し、前田森林公園展望ラウンジのまわりに立つ松の木の下を見ながら、落ちている松ぼっくりを拾ってまわった。そして、ここで最後にした。
前田森林公園で松ぼっくりを拾った結果

前田森林公園には、丸っこい松ぼっくりも落ちている。だが、袋に入れて持ち帰った松ぼっくりを確認してみると、ドイツトウヒ(オウシュウトウヒ)の細長いタイプが大量に入っていた。自分でもそんな気はしていたが、約15cmもある松ぼっくりを初めて拾う時、少し抵抗があったのは事実。実は、ちょっと気持ち悪いと思ってしまったんだよねw
松ぼっくりの種類や落ちる時期について
松ぼっくりにはいくつかの種類があり、それぞれ形や落ちる時期に違いがあります。たとえば、アカマツやクロマツの実は丸っこくてずんぐりした形をしており、秋から冬にかけて落ちることが多いです。一方、ゴヨウマツはさらに丸みが強く、比較的早く成熟して秋に落ちる傾向があります。カラマツは小さく花のような形をしており、晩秋から初冬にかけて落下します。ドイツトウヒなどの外来種は大きく細長く、乾燥によって鱗片が開きやすく、冬に多く見られます。
松ぼっくりが落ちるタイミングは、種類だけでなく天候や環境にも左右されます。一般的には10~12月がピークですが、乾燥や風の影響で時期が前後することもあります。また、種を飛ばした後も枝に残ることがあるため、落ちている実がすべて成熟済みとは限りません。
拾った松ぼっくりの形や開き具合を観察することで、種類や落下時期の手がかりになります。現場での検証を通じて、自然のサイクルや木の個性を感じ取ることができるのも、松ぼっくりの面白さのひとつです。
前田森林公園に松ぼっくりを拾いに行った理由
ソロキャンプで落ちていた松ぼっくりを薪として使ったところ、火力が強く、たくさんあれば湯を沸かしたりご飯を炊いたりすることもできると分かりました。
しかし、キャンプ場にも松の木はあるものの、大量に拾うのは難しく、そもそも松の木が少なければ拾うことすらできません。
そこで思いついたのが、キャンプに行く前に松の木が多い公園で松ぼっくりを拾い、原付バイクに積んで持って行くという方法です。これなら現地で探す手間も省け、万が一見つからなかった場合にも安心です。
丸っこい形の松ぼっくりは約24g、ドイツトウヒの細長くて大きな松ぼっくりは約32gあり、大量に持って行くには原付バイクでは厳しいため、使用する分だけを積んで行くようにしています。
キャンプ以外にも、前田森林公園にはドイツトウヒ(オウシュウトウヒ)の松ぼっくりがたくさん落ちているので、クリスマスツリーの飾りにもおすすめです。
以上です。