ホンダ・スリーターモデルの初期型原付バイク「ストリーム(TB07)」のファイナルリダクションに、ギアオイルの交換・充填を行いました。

このスリーターモデルは、後に登場するジャイロXと同様に、横からギアオイルを充填する構造になっているため、先端が長いオイラーが必要になります。

当初はファイナルリダクション専用のオイラーを自作しようかとも考えましたが、コスパ最強の市販品を見つけたため、今回はそれを使って実際に充填を行ってみました。

簡単便利なオイラーを使ってファイナルリダクションのギアオイル交換・充填

ここでは、ホンダ・ストリーム(TB07)のファイナルリダクションに対してギアオイルの交換・充填を行います。なお、このモデルはジャイロXなどと構造が似ており、同様の手順で作業可能です。

ホンダ・ストリーム(TB07)のギアオイルを抜く

1.5Lのペットボトルをギアオイル受けに自作した写真

ホンダ・ストリーム(TB07)は、Rフェンダーを外して、後輪を浮かせた状態にして、Rホイールを外します。

次に、オイルレベルチェックボルトを外し、ドレンボルトを外して、オイルを抜きます。

ギアオイル受けは、1.5Lのペットボトルを使用して、オイルが流れ落ちるサイズにカッターでカットし、穴をあけ自作しました。

ホンダ・ストリーム(TB07)にギアオイルを入れる

ホンダ・ストリーム(TB07)のファイナルリダクション(ミッションオイル)のギアオイルには、「4サイクル2輪車用「10W-30」オイル」が使用されています。

サービスマニュアルには、指定オイルのウルトラUオイル(10W-30)と記載されています。

ホンダの原付バイク(スクーター)では、ミッションオイル(ギアオイル)に「4サイクル2輪車用 10W-30オイル」が指定されている車種が多くあります。

その理由として、2輪車用の専用ギアオイルが市販されていないため、エンジンオイルを代用しているという説もあります。

本来であれば、指定のギアオイルを使用しますが、ここでは、ヤマハ タウンメイトで使用しているCastrol(カストロール)の二輪車4サイクルのエンジンオイル(Activ ESSENTIAL 4T 10W-30 MA 1L)の余りを活用しています。

購入したAZのオイラー(180mL)にギアオイルを入れた写真

サービスマニュアルでのギアオイル容量は0.18ℓ(180mL)と記載されており、ここで登場するのが、自作するよりも簡単で便利なオイラーです。

使用したのはAZ(エーゼット)のオイラーで、180mLサイズのオイルボトルがちょうどありました。

通販で購入しましたが、税込131円(購入時の値段)と、コスパ最強だと思います。

AZのオイラー(180mL)でギアオイルの充填作業をしている写真

ドレンボルトを取り付け(締め付けトルク:1.0~1.4kg-m)た後、ギアオイルの充填作業に入ります。

ホンダ・ストリーム(TB07)のファイナルリダクションでは、オイルレベルチェックボルトの注入口からギアオイルを注入しますが、注入口が横向きのため、漏斗を使って上から注ぐことはできません。

そこで、AZ(エーゼット)のオイラーを使用。先端が長いため、横向きの注入口にも差し込めて、ギアオイルを零さずに注入できました。

オイルボトルは柔らかい素材なので、指で潰しながらギアオイルをファイナルリダクション(ミッションオイル)内へスムーズに入れることができました。

最後に、オイルレベルチェックボルトを取り付けて、RホイールとRフェンダーを取り付けます。

エンジンを始動し、オイル漏れがないか確認し、オイル量を点検します。

ホンダ・ストリーム(TB07)のギアオイル量、サービスマニュアルと車体表記の違い

ホンダ・ストリーム(TB07)のミッションオイル量(車体表記)

ファイナルリダクションのギアオイル交換・充填終了後に気付いたのだが、ホンダ・ストリーム(TB07)のマフラープロテクターにミッションオイル量のステッカーが貼ってありました。

ところが、サービスマニュアルと車体表記(マフラープロテクター)のギアオイル(ミッションオイル)の規定量が明らかに違いました。

サービスマニュアルでは、0.18ℓ(180mL)と記載されていますが、車体表記には、0.19ℓ(190mL)となっています。

どちらが正解というよりも、ファイナルリダクションのオイルレベルの点検が必要ですね。

ホンダ・ストリーム(TB07)を平らな場所に止めて、エンジンを停止し、オイルレベルチェックボルトを外し、チェックボルト穴にオイル面があれば良いとのことです。

私も再度確認することにします。

買って良かったギアオイルの注油に便利なAZ(エーゼット)のオイラー

AZ(エーゼット)のオイラー(180mL)全体写真(使用後)

ホンダ・ストリーム(TB07)のギアオイル注入口は横向きで、漏斗では注げません。

そこで使ったのがAZのオイラー。先端が長く、柔らかいボトルなので、横からでも零さずに注油できました。

180mLのボトルは規定量とぴったり一致。通販で税込131円(購入時の値段)、手間なく確実に注げてコスパ最強でした。

■材質
本体(オイルボトル):LDPE(低密度ポリエチレン)
ノズル:HDPE(高密度ポリエチレン)

オイルボトルには目盛りが付いている

AZ(エーゼット)のオイラーには、35mL、180mL、300mLの3サイズのオイルボトルがあるので、使用用途に合わせて持っていると良いと思います。

以上です。