ハヤブサMk3 ポータブル手動式赤道儀フルサイズ対応という商品が販売されていますが、自作出来るんじゃないかと思い作ってみました。

手動式赤道儀をL字アングルで自作

手動式赤道儀を作る上で参考にしたのは、手動式赤道儀ハヤブサMk3です。

L字アングルがあれば安く自作出来る。そう思ったので作りました。

一番高かった材料は300mmのL字アングルで、1枚300円ほど。これを2枚買ったので600円ほど。

あとは家にあったL字の金具を使用して作りました。

また、L字アングルの材質は、低電圧軟鋼用溶接棒で溶接ができる物を使用しています。

手動式赤道儀は「極軸」と「追尾」までの長さが一番重要

L字アングルを2枚重ねてM6ボルトで固定しています。

M6ボルトを使用した場合には、「極軸ボルト」から「追尾ボルト」までの長さを229.2mmにします。

ここを正確にして作るのが一番重要で、一番難しかったです。おそらく誤差はあります。

「追尾ボルト」には長めのボルトを使用し、フィットノブを取り付けて回しやすくしています。

ボルトの先にはM6の袋ナットを取り付けました。

手動式赤道儀を溶接

L字金具をガストーチで曲げて、家庭用100V溶接機を使用して、L字金具と手動式赤道儀を溶接。

三脚の雲台は2つ必要になりますが、土台側は自由雲台ではなく、しっかりとした雲台にしました。

大きめのL字金具をグラインダーで半分にカットした物を、M6のドリルで穴を開け、それから手動式赤道儀側のL字金具と溶接。

1箇所のボルト固定でも問題なさそうでしたが、土台側は、雲台にも穴を開けて合計5個のボルトで固定しています。

家庭用100V溶接機は、昇圧機がないと難しいです。

めちゃくちゃ溶接が汚いです。

ほら、こんな感じになります。

これでもか!というぐらいに、溶接したので、ビクともしません。

デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを載せる部分にも、L字金具を使用しています。

「1/4インチ」のボルトで雲台を固定します。

溶接棒がくっ付いたりで、一番時間がかかったのは、溶接です。

こんなに汚い溶接でも、ハンマーで叩いてもビクともしませんよ。

昇圧機が欲しいけど、高くて買えないんですよね。

溶接は滅多にしませんので、これで我慢しています。

「追尾ボルト」側は、L字アングルを曲げ加工する技術はありませんので、L字金具の中央の穴をM6ドリルで穴を拡げて、固定もボルトにしました。

また、穴を拡げた部分に、埋め込むナット(つめ付ナット)M6サイズを埋め込み、エポキシとホットボンドで接着しています。

この部分だけが貧弱な作りになってしまいましたが、露光中に回す追尾ボルトには、強い力は必要ないので問題ないと思います。

外れたら接着ができるし、新しいつめ付ナットにも交換が可能なんで良しとしました。

2000円もあれば、ハヤブサMk3 ポータブル手動式赤道儀は自作可能

300mmのL字アングルが2枚で600円ほどが一番高ったのみで、L字金具も数百円、M6ボルトやナットもばら売りしているホームセンター(ジョイフルエーケー)で買えば数百円です。

材料費2000円もあればハヤブサMk3 ポータブル手動式赤道儀は作れてしまいます。

ただし、自由雲台を2つ使用するので、他にもお金がかかってしまうデメリットもあります。

手動式赤道儀を自作するメリットは、仕組みが分かる上に、市販されている物より安く作れることです。

手動式赤道儀ハヤブサMk3をL字アングルで自作したについては以上になります。