WindowsタブレットにLinuxディストリビューションのUbuntu(Ubuntu 22.04 LTS)をインストールした方法をご紹介しています。

WindowsタブレットのスペックとUbuntu推奨スペック

Windowsタブレットは中華製の「X80 Power」というWindowsとAndroidのデュアルブートタブレットです。

Windows 10のみを使えるように設定された中古タブレットでしたが、32GBのストレージ容量しかないので、64GBのmicroSDXCカードを足したとしても、Windowsアップデートで容量が足りなくなる。というかOSのみのタブレットになってしまうので、Ubuntuをインストールすることにしました。

■Windowsタブレット「X80 Power」のスペック
・プロセッサ:Intel(R)Atom(TM) x5-Z8300 CPU @ 1.44GHz 1.44GHz(動作クロック1.44GHz(最大1.84GHz)クアッドコア)
・実装RAM(メモリ):2GB
・ストレージ:32GB

■Ubuntu推奨スペック
・2GHzデュアルコアプロセッサ以上
・4GBシステムメモリ
・25GBのハードドライブ空き容量

明らかに、推奨スペック以下ではあるけど、Ubuntu(Linux)なら動かせるかもしれないので、試してみることにします。

WindowsタブレットにUbuntuをインストールするのに必要な物

Windowsタブレットには、デスクトップパソコンやノートパソコンにはあるキーボードがないので、OTGケーブル(Micro USB)をWindowsタブレットに挿して、USBキーボードや周辺機器を使えるようにします。

充電しながらUSB機器が使えるOTGケーブルもありますが、充電できない場合もあるので、Windowsタブレットのバッテリーは必ずフル充電しておくこと。


UbuntuのUSBインストールメディアを作成する。

WindowsタブレットにUbuntuをインストールするには、Ubuntu USBインストールメディアが必ず必要になります。作成方法は下記の記事で書いています。

写真には載っていないですが、キーボードの他に、UbuntuのUSBインストールメディアをOTGケーブルに挿したいので、USBハブポートが必要になります。

必要な物をまとめると、「Ubuntu USBインストールメディア」、「OTGケーブル」、「USBハブポート」、「USBキーボード」の4つです。

画面タッチパネルが効かない場合には、マウスも必要になる場合があります。

WindowsタブレットのBIOS画面の出し方(起動方法)

Windowsタブレットの機種によって、BIOS画面の出し方(起動方法)は異なる場合もありますが、「X80 Power」の場合は、電源を入れて、キーボードの「Deleteキー」を数回(3回ほど)押すとBIOSが起動しました。

WindowsタブレットにUbuntuをインストールする際に、BIOS画面で設定するのは、「Boot」と「Save & Exit」のメニューです。

Windowsタブレットの起動順序をBIOSで変更する

「Ubuntu USBインストールメディア」をUSBハブポートに挿した状態で、BIOSを起動します。

起動順序を変更するには、「Boot」メニュー一覧にある「Boot Option Priorities」で行います。

Boot Optionの一覧には、「UEFI: Built-in EFI Shell」があり、これを一番上にしてUSBから起動できますが、

Ubuntu USBインストールメディアの「UEFI: I-O DATAUSB Flash Disk 1100,Partition 1」があるので、これを一番上にします。

また、Boot Optionに表示されている他のものは、Disabled(無効)にしておきました。

他にも、必要なさそうな設定は、Enabled(有効)からDisabled(無効)にしています。(Quiet Bootなど)

「Ubuntu USBインストールメディア」の「UEFI: I-O DATAUSB Flash Disk 1100,Partition 1」が、「Boot Option Priorities」のすぐ下にあるのを再確認。

これで、一番最初に起動されるようになります。

次に、Save & Exitをタップして、Boot Overrideにある、ここでは「UEFI: I-O DATAUSB Flash Disk 1100,Partition 1」をタップします。

WindowsタブレットにUbuntuをインストール

すると、

Ubuntuの最初のインストール画面が表示されます。

ここでは、「Try ora Install Ubuntu」をタップします。

Ubuntuの画面になりましたね。

「Ubuntuのインストール」をタップ。

無線設定

「このネットワークに接続する」にチェックを入れる。

タブレットの場合は、無線設定は必須です。後から設定するのは面倒ですから、Wi-Fiネットーワークの認証を済ませてください。

Ubuntuは通常のインストール

Ubuntuは通常のインストールにチェックを入れて、アップデートをダンロードするにチェックを入れました。

インストールの種類

インストールの種類は、ディスクを削除してUbuntuをインストールにチェックを入れました。

※このコンピューターにはWindows Boot Managerがインストールされています。どのようにしますか?ドキュメント、音楽、その他の個人ファイルは残されます。

※コンピューターを起動する際に、どのOSで起動するか選択できます。にチェックを入れると、32GBストレージしか容量が無いので無理です。

WindowsのOSは削除(フォーマット)してください。

インストールをタップして進んでください。

Ubuntu(Ubuntu 22.04 LTS)のインストール方法も下記の記事で書いています↓

インストールが完了しました。と表示されれば成功です。

また、

Ubuntu 22.04のインストールの応答がありません…

もうしばらく応答を待ちますか?それともアプリケーションを強制的に終了しますか?

の質問には、「応答を待つ」をクリックして待ちましょう。

暫くすると、応答されます。

■インストール後の問題点
Ubuntu 22.04のOSインストールには成功しましたが、ブートローダができないため、BIOSを起動し、「Ubuntu OS」を選択して起動するしかないみたいです。

Ubuntuのロックにすることで、電源を切ったり、再起動しない限り、BIOSを起動することはないですが、バッテリーの減りが早いです。

起動後は普通に使えるので、キーボードを使用してのUbuntuタブレットにしようと思います。

UbuntuをWindowsタブレットにインストールする前にやっておきたいこと

WindowsタブレットにUbuntuをインストールしてしまうと、WindowsのOSは消えてしまいます。

やっぱり、WindowsのOSに戻したいとなった時のためにも、UbuntuをWindowsタブレットにインストールする前に下記の2つをやっておいてください。

1.Windowsタブレットのプロダクトキー(ライセンスキー)を調べておく。

調べ方は、下記で詳しく書いています↓

2.Windowsドライバー類をバックアップしてしておく。

バックアップのやり方は、下記で詳しく書いています↓

Windows 10のOSであれば、公式からISOイメージファイルをダウンロードして、USBディスクを作成することで再インストールが可能です。

WindowsタブレットにUbuntuをインストールした方法については以上になります。