野幌神社(のっぽろじんじゃ)へ参拝に行ってきました。野幌神社は北海道江別市西野幌155番地に鎮座する神社です。

ここでは、野幌神社の参拝や社殿写真、ご利益・御朱印、お祭りなどをご紹介しています。

野幌神社(のっぽろじんじゃ)参拝レポ

野幌神社には、参道まで鳥居が2つあります。

第1鳥居の手前には、昭和五年九月一日に建之された野幌神社の社号標。

紀元二千六百年記念の石灯籠が2つあります。

第1鳥居の手前の石灯籠は、明治二十三年四月二十五日移住と彫られて、九月一日建之となっています。

野幌神社の「定」の看板。

野幌神社は神社本庁です。

無形民俗文化財 野幌太々神楽 東西野幌開拓者の伝統芸の柱は、平成八年建立(江別市教育委員会)

野幌神社の第1鳥居をくぐり、参道を歩いて社殿まで行きます。

社殿まで一直線の参道ですが、野幌神社の境内はとても広く、参道を歩きながらいろいろなものが見えてきます。

右手には、東屋があり休憩することができます。

左手には、野幌開基七十周年記念館があります。

同じく左手には、第44号 江別市保存樹木に指定(平成18年3月8日)された、野幌神社のエゾヤマザクラ(蝦夷山桜)があります。

境内に多くある樹木を代表する木。

樹高10m、直径69cm、樹齢80年のエゾヤマザクラです。

春の桜見頃時期に野幌神社へ参拝に行くと、素敵でしょうね。

ただ、野幌神社の社殿側は逆光になるので、撮影が難しいと思います。天気が良い日よりも曇りの日の方が撮影しやすいかなと。

野幌神社第2鳥居の手前にも石灯籠があります。

こちらの石灯籠は神社によくある奉納された石灯籠ですね。

大正九年四月吉日建之の石灯籠です。

第2鳥居をくぐると、左手に手水舎があります。

手水石は大正五年四月二十五日に奉納されました。

手水舎の奥に見えるのが、野幌神社の社務所です。

さらに、参道を少し歩くと、新しい石灯籠があります。

平成十五年九月吉日に奉納された石灯籠です。

奉納された時は、他の石灯籠も白色だったのでしょうね。

狛犬さんが見えてきました。

奥には、絵馬掛けとおみくじ掛けもあります。

野幌神社の狛犬さんは、目や口などに色が塗ってあります。

大正九年四月吉日に奉納されたの狛犬さんです。

野幌神社の社殿写真です。

野幌神社の社殿扁額(へんがく)はありませんでした。

野幌神社の拝殿には、本坪鈴(ほんつぼすず)があります。

お賽銭箱はありませんが、右側に「お賽銭」と書かれた所にお金を入れて参拝をします。

野幌神社の石碑

天照皇大神、大国主之大神、伊夜日子大神の石碑(昭和三十年九月一日建設)

この石碑には、明治二十三年四月二十五日鎮座と書かれており、野幌神社が始まった日であることが分かりました。

小さな鳥居の奥に石碑があります。

明治三十一年三月建之の地神碑です。

地神碑には、
天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
大巳貴命(おおあなむちのみこと)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
埴安授命?

と、書かれています。

「王乃花」引退記念碑
昭和六年九月一日建之、昭和五十九年八月吉日改修

野幌神社の参道にある句碑

野幌神社の歴史

明治23年(1890年)5月、新潟県の北越殖民社 移民518名が入植。

明治24年(1891年)、入植地の中央にあった現在地を神社地とし、「降神之処」の神標を建て、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、大国主之大神(おおくにぬしのおおかみ)、伊夜日子大神(いやひこのおおかみ)の御祭神を奉祀し、斎主(さいしゅ)に北越殖民社社長関矢孫左衛門がなり、「野幌神社」の名で郷土の鎮守(ちんじゅ)神社として神護を祈ったのが始まりとされる。

明治28年(1895年)4月、本殿・拝殿建設。

明治30年(1897年)、野幌神社創立願を提出。

明治32年(1899年)、社務所建設。

明治35年(1902年)、無格社「野幌神社」指定となる。

明治36年(1903年)、神楽殿建設。

昭和3年(1928年)、現社殿竣功。

昭和4年(1929年)10月25日、村社に列せられる。

昭和27年(1952年)、宗教法人登記。

平成元年(1989年)、御鎮座百年記念奉祝祭を斎行。

野幌太々神楽(のっぽろだいだいかぐら)

江別市指定文化財第三号

無形民俗文化財 野幌太々神楽(のっぽろだいだいかぐら)
指定 昭和四十八年三月三十一日

野幌太々神楽は、東西野幌地区に移住・開拓した北越殖民者(ほくえつしょくみんしゃ)の人々の故郷、新潟県三条市八幡神社に伝わる「三条神楽」を受け継いだものです。

三条神楽は、島根県の佐太神社(さだじんじゃ)を起源とする出雲神楽(いずも)の系統に属し、このうち野幌太々神楽には、古典系、雅楽系、他芸系、他宗系、行事系、田遊系の二十種の舞が伝承されています。

明治三十一年八月十五日、五十嵐金作(いがらしきんさく)を師範とする殖民社の人々により、野幌神社例大祭に舞楽を奉納したのが野幌太々神楽の創始とされています。

当時の殖民社社長 関矢孫座衛門(せきやまござえもん)は、これを郷土芸能として神楽の奨励に努め、明治三十六年四月には神社境内に神楽殿が建築され、野幌太々神楽は北越殖民社の人々により今日まで伝承されてきました。

明治から大正・昭和と引き継がれてきた野幌太々神楽は、戦中・戦後の世相の反映で、一次消滅の危機にさらされましたが、地元有志の熱意と努力によって再編成され、郷土の貴重な無形民俗文化財として伝承・保存されて今日に至っています。

平成八年 江別市教育委員会

野幌神社の御祭神とご利益

御祭神

天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
大国主之大神(おおくにぬしのおおかみ)
伊夜日子大神(いやひこのおおかみ)

ご利益

天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
・開運隆盛・勝運・健康祈願・子孫繁栄・合格・出世・五穀豊穣・国土安泰・国家安泰・所願成就・魔除け・厄除け

大国主之大神(おおくにぬしのおおかみ)
・縁結び・子授・夫婦和合・金運・病気平癒・産業開発・交通、航海守護・商売繁昌・五穀豊穣・厄除け

伊夜日子大神(いやひこのおおかみ)
・産業開発守護・農漁業守護・製塩業守護・農業守護・開運招福・出世成功・厄除け・病気平癒

野幌神社のお祭り(例大祭)

宵宮祭は8月31日の18時より斎行、例大祭は9月1日の11時より斎行。

ただし、土日に開催されるようで、お祭りの開催日が変更となる場合もあるようです。

野幌神社の御朱印について

野幌神社に社務所はありますが、お祭りや行事がある日以外は無人で、神主さん・宮司さん不在の神社です。

北広島の「廣島神社」が兼務社ですが、御朱印の準備はしていないとのこと。

野幌神社のどんど焼きについては、廣島神社が兼務しているので、廣島神社に行かれた方が良いかと思います。

野幌神社に隣接する石碑

野幌神社に隣接する広場にも石碑があります。

第27号 江別市保存樹木の「サワラ」が植えられている場所に石碑があります。

江別市立 野幌中学校旧校舎跡の石碑
昭和五十五年五月建之

野幌開村五十年記念碑

野幌開基百年記念碑(平成元年七月吉日)

推譲百年碑(平成二十一年六月三十日)

野幌神社の石祠(せきし)が祀られています

野幌神社の社殿裏には、もう一つの神社があります。

野幌神社の石祠(せきし)が祀られています。

ここにも、石碑があり、

頌徳(しょうとく)の碑や、

昭和五年奉納の御神木の句碑(石碑は昭和五十四年九月一日建之)があります。

もう1つ石碑がありましたが撮影を忘れました。

野幌神社の石祠(せきし)まで行くには、参道を歩き、石の鳥居をくぐります。

手水石もあります。

石の鳥居手前には、石灯籠もあります。

小さな神社に見えたのですが、石灯籠は普通の大きさです。

大正三年四月に奉納された石灯籠です。

野幌神社の石祠(せきし)写真です。

札北越殖民社の文字が後ろに書かれていますが、いつ頃の石祠かは不明です。かなり古いのは確かです。

野幌神社の神紋(しんもん)でしょうか。

野幌神社の住所・アクセス・駐車場

■住所:江別市西野幌155番地

・ストリートビュー(地図)

■野幌神社までの
アクセスはルート検索が便利です。

道道46号沿いに野幌神社の第1鳥居があり、北広島10kmの道路標識を目印にすると分かりやすいです。

野幌神社の隣は、江別市野幌 農村環境改善センターです。

休みの日は誰も居ません。

野幌神社もそうですが、あまり人が居ない静かな場所です。

江別市野幌 農村環境改善センターの奥には、野幌開基110年記念事業記念植樹があります。ここには、エゾヤマザクラ、ヤマモミジなどが植えられています。

■駐車場

野幌神社の駐車場は、社務所付近に駐車可能です。

社務所の近くにはトイレもあります。

もう1つの駐車場として、江別市野幌 農村環境改善センターの駐車場を利用できました。休みの日であれば誰も居ないので何も言われませんでした。

駐車場の隣は公園です。遊具もあります。

人が居ないので穴場の遊び場です。

野幌神社には野鳥も遊びに来ます。

カメラ好きの方も、参拝に行ってみてください。

静かで落ち着きますよ。

以上です。