
ホンダ・スリーターモデルの初期型、2ST原付バイク「ストリーム(TB07)」のキャブレターを清掃するために分解してみたところ、フロートパッキンはシート(紙)タイプではなく、ゴムタイプのシールパッキン(ガスケット)だった。
一見、現状のままでも使えそうではあるが、実際には隙間があり、フューエルコックを開けたままだと燃料が漏れる原因はこのシール部だろう。
ということで、Visbella製のキャブレターにも使える耐熱・耐油シリコン液体ガスケットを使って、キャブレターから燃料漏れがなくなるか試してみました。
目次
Visbella製・耐熱・耐油シリコン液体ガスケットのセット内容

パッケージ箱から中身を取り出すと、チューブタイプのシリコン液体ガスケット、ノズル(コーキングで使用するようなタイプ)、チューブスクイーザー(チューブ絞り器)の3点が入っていて、説明書はパッケージ箱に英語で記載されている。
購入の決め手になったのは
Visbella製の液体ガスケットは、バイクのマフラーまわりをはじめ、カムカバーやミッションカバー、サーモスタットハウジング、インマニのシール、オイルパン、ウォーターポンプなど、各部のガスケット代用や補修など幅広く使える上に、キャブレターにも使えるということで購入しました。
また、100%シリコン製で、耐熱(温度:-80º Fから600º F)・耐油に対応している点や、内容量が99g(3.5oz)も入ってお得感がありました。
Visbella(ヴィスベラ)は、DIY界隈でもよく使われる接着剤・補修材ブランドで、日本語では「ヴィスベラ」と読むのが一般的です。 製造元は中国・浙江省義烏市に本社を置く「Visbella Industrial Co., Ltd.」。液体ガスケットをはじめ、接着剤や補修材など、自動車整備やDIY用途向けのケミカル製品を幅広く展開しています。
Visbella製 液体ガスケットの使い方
Visbella製 液体ガスケットの使い方は、パッケージ箱に記載されていて、絵で分かるようになっています。
まず、液体ガスケットを塗る部分の油分や汚れをしっかり清掃します。
次に、ノズル(コーキングで使用するようなタイプ)の先端を出したい量に応じてカッターでカットします。
その後、本体キャップの突起でチューブに穴をあけ、準備完了です。
液体ガスケットは3~5mm程度の厚みで塗布していきます。
塗り終わったら、例えばここではミッションカバー同士を接着し、24時間硬化を待ちます。
ノズルの中にも液体ガスケットが残るため、材質がポリエチレン(PE)またはポリプロピレン(PP)のヘラを使うと、無駄なく使えます。
また、Visbella製のノズルも同じ材質なので、硬化後に剥がして再利用することも可能です。
キャブレターにVisbella製の液体ガスケットを使ってみた結果

写真でも分かりますが、ストリーム(TB07)のキャブレターは、ゴムタイプのシールパッキン(ガスケット)です。
そして、ゴムが切れている箇所があり、この部分が原因でキャブからガソリンが漏れていると思われます。
今回は、純正のゴムタイプのシールパッキン(ガスケット)を残した状態で、上からVisbella製の液体ガスケットを塗ることにして、カバー同士を接着せず試してみました。

Visbella製の液体ガスケットは、原材料がシリコン100%で、セメダインの超多用途接着剤 スーパーXに似た性質を持っています。
というのも、セメダインのスーパーXもシリコン系のボンドで、ポリエチレンやポリプロピレンには接着できませんが、ゴムには接着可能です。
つまり、Visbella製の液体ガスケットもゴム同士の接着が可能ということになります。

24時間は経過していませんが、翌日には液体ガスケットが硬化していました。
硬化後は、柔らかいゴムのようになるかと思っていましたが、硬化後は思ったより硬めでした。

キャブレターを組み立てて、ガスケット部分を確認しましたが、しっかりパッキンされています。
また、Visbella製の液体ガスケットが本当に耐油なのか心配でしたので、余った液体ガスケットをガソリンに数時間浸けてみたところ、溶けなかったので、ストリーム(TB07)にキャブレターを取り付けました。
そして、問題のフューエルコックを開けたままだと燃料が漏れる症状は、現在のところなくなりました。
結果、Visbella製の液体ガスケットは問題なく使えることが分かりました。
以上です。